F1やMoToGPをはじめ、高精度が要求されるレーシングマシンの部品を数多く手掛けてきた坂本協立精機は、世界トップクラスの機械メーカーの測定器と加工機を有し、常にミクロン単位の公差で切削および研削加工を行っています。硬くて加工が難しいとされる難削材や難形状にも対応。
長年厳しい仕様要件のなかで、独自に工夫を重ねてきたため、お客様のニーズに合わせて最適な加工法をご提案することが可能です。
また、80年以上の歴史をもち、多種多様な金属加工を行ってきた当社は、数多くの素材メーカーや協力会社と連携。お客様から図面をお預かりすれば、材料調達から最終加工まで、あらゆる加工を短期間かつワンストップで対応します。
さらに職人の手によって可能な限りブラッシュアップ。“図面以上の品質”にこだわり、より高い精度で製品を仕上げます。
当社の強みのひとつである「スピードと高品質の両立」を支えているのが、職人による高いスケジュール管理能力です。当社は生産管理部といったスケジュール管理に特化した部署は設けておりません。特に部品の試作工程では不測の事態も発生しやすく、その場で素早く正確な判断が求められるからです。
現場の状況を把握した、習熟度の高い製造チームのリーダーがスケジュールをリアルタイムで調整することで、工程間のロスを最小限に抑えることが可能。一日単位ではなく、時間単位でのスケジュール管理により、製品の短納期を実現しています。
近年の設備は自動機械がメインとなり、ハンドルを使った手動機械は少なくなっていますが、試作品においては職人による手作業が重要となります。
当社の職人教育においても手作業を重視し、素材の硬さや力加減など、まずは手作業によって受ける反発や抵抗を自分の肌で感じながらノウハウを身に付けていく。そして体得した知識や情報を元に自動機械へプログラムをインプット。最先端の自動機械の能力を最大限に活用するためにも「体で覚えたうえで頭を使う」という考えのもと、職人ならではの技術力を次の世代に継承します。